自分の中の自分が織にあらわれる
アトリエシムラの「しむらのはなれ」2周年パーティで
織友(おりとも)さんたちが、口々にこうおっしゃっていました。
織っていたら、自分と機が一体になった感じがする
とっても気持ちがいい
ああしようこうしよう、と考えてきたけれど、思いつくままに織る方がいいものができる
織ったものには、それぞれのお人柄が出ますね
無心で織る子供の方がいいものを作る
などなど
これ、いわゆるゾーンに入っている状態、と言えると思います。
瞑想とか、マインドフルネスでやるやつです。
「自分の中の自分」が、いわゆる無意識(潜在意識)であるならば
この状態は、無意識と意識がアクセスしやすい状態になっていると言えます。
これはいわゆるアート分野だけの効果でなく
ビジネス分野でも評価されているのは、最近よく聞く話ですね。
染は、植物の力をどう引き出すかという自然な行為、
織は、糸を布という形にするということ。もしかしたら不自然なことかもしれません。
だからこそ、表層ではなく深層から出てくる自分を表さないと
意味がない、のかもしれません。
染の、ふわっと色が変わる瞬間、におい、水の中を糸が踊る時間、日にかざしてきらきらした様子
織の、一定のリズムに乗せて、自分と側に向き合う時間、織り上がりに自分が現れること
とにもかくにも、染織はおもしろく
人の生きている意味そのものに通じるのかもしれませんね。
というようなことを、シムラのみなさまと深めていくことができればいいな。
今日の写真
初めての織!