使い道を意識してみる(と楽かも)
よくここで、
目的と手段と方法は分けて考えたほうがいいですよー、とか
目的があったほうが、変化しやすいですよー、とか
そんなことを書いていますが
方法(または手段)を、なんのために使っているのかをたまに考えてみると
ちょっと理解しやすかったり、ダメージが減ったりしますよ、という話を書いてみます。
コーチのコラムなので、コーチングを例にしてみましょうか。
わたしはプロフィールにもあるようにヒプノセラピストの資格を持っています。
自信、とか、安心、とか
コーチが無意識に働きかけるほうが効率がいいな、と思う時に使います。
ヒプノセラピストって、なんだ?と思いますよね。日本語でいうと「催眠療法」なんです。
一気に怪しさが増しますね(笑)。
催眠というと、ちょっと前にはテレビに催眠術師みたいな人がよく出てきていた時期がありましたが
ゲストの人が嫌いな食べ物をむしゃむしゃ食べたり、笑いが止まらなくなったり、体が動かなくなったり
そういうことを「催眠です」と言ってやって見せたりしていました。
昭和のみなさん(わたしも)は、洗脳というワードも思い浮かぶかもしれません。
確かに、ものすごーく深い催眠状態にさせたら(もしかしたらヤバいものも使って)可能なのかもしれませんが
普通なら、自身の信念に基づかないものは拒否できる状態が催眠なので、これは催眠とは言えないのかも。
なんにせよ、
テレビの催眠の人は「テレビ的に(盛り上がるように)」催眠を使います。
カルトな人は「自分たちが都合よく操る」ために催眠を使います。
コーチは「あなたが進みやすくなるように」催眠を使います。
ね?同じ「催眠」でも目的が違うことがわかりますよね。そして、より理解が深まると思いませんか?
例が長くなってしまいましたが、こういうことに気づいていると
世の中のいろいろが、なんのためになされているかを考える余地が生まれます。
あの人のSNS発信は、人の相談に答えているけれど実は自分PRのためか、とか
あの人がいつもわたしに嫌味を言うのは、実は自分に自信がないんだな、とか
あの人が面白いことを言うのは、わたしの気をひくためか、とか
先生が勉強しないと大変なことになる、と脅すのは、ちょっと自分に酔っているのね、とか、ね。
ひょっとすると、誰かからの攻撃も「なんのため」を意識してみると
対応の仕方が見つかるかもしれませんよ、というお話でした。
ご機嫌になるように、いたしましょう。