理屈では動かん
人っちゅうもんはな、理屈では動かんのや
いきなり誰?とお思いでしょうが、なんとなくそうかもな、と思われませんか?
この話をするときに、いつも思い出すことがあります。
たぶん関西ローカルのバラエティ番組だったと思うのですが
「関西の料理は薄味!と言っているけれど、実は関東よりも塩分濃度が高い」
ということを実際に測って明らかにして、それを街角の人々(特におばちゃん)に説明して感想をもらう、というコーナーでした。
レポーターさんは、データを見せたり、測っているところの映像を見せたりして
関西の料理の方が塩分濃度が高いということがわかった、と説明します。
おばちゃん「へえ、そうなんや」
レポーター「ね?だから関西人は薄味好みって言いますけれど、実はしょっぱいんですよ」
おばちゃん「いや、そんなことないわ」「なあ」「そやなあ」
・・・ね?データを見せてもダメでした。
これは「関西は薄味や」ということを誇りに思っている(誇りという感情を持っている)おばちゃんを
納得させられなかった(説得できなかった)、ということです。
同じようなこと、いろいろありますよね。
最近だったらワクチンなども、そうかもしれません。
明らかに接種した方が良い、とわかっていても、
でも怖い方を信じてしまう、というような方(それは頭ではわかってるねんけどなー、という方)から
明らかに接種した方が良い、ということをいくら説明しても納得しない方まで
強弱はありますが、「不安」「恐怖」という感情の方が、理屈に勝っている状態です。
人間は感情の生き物です。
気持ちが動く(感情)によって行動します。
不安という感情を消すためには、感動や信頼などをうまく使っているのが
(最近はあまりない?)有名タレントさんのお着物お見立て会とか、有名人がe-taxで納税しました、みたいなあれです。
◯◯さんが似合うって言ってくれた!から着物を買う不安(高いのに買っちゃっていいかしら)が吹っ飛ぶ
あの人もやっているのだから、きっとわたしもe-taxで納税できるわ、と思う
あえてあっさりした例をあげますが、なんとなくイメージできますでしょうか。
今でいうと、インフルエンサーさんですね。
(これを悪く上手く使うと洗脳とかになります)
コマーシャルなんかも全部そうです。
話をワクチンに戻しましょうか。
コーチングでは、ご本人が
たとえば「ワクチンの恐怖をなくしたい」「注射が怖すぎるのでへっちゃらになりたい」と望まれるなら
変化によるマイナス面をしっかり見ながら、簡単なワークでなりたい自分になることができます。
これはとても簡単な話です。
国やWHOなんかが、全員がワクチンを受けてくれるような状況を作りたいならば。仮にわたしがお手伝いするならば。
副反応が起こる割合とか、症状とか、効果は◯%ですとか、これをいくら宣伝しても、またいい数字をあげても
「ワクチンを打たない」という人を変えることはできません。
もちろん、これらのデータで感動する人(感情が動く人)が大多数なので、ちゃんと伝えることはもちろん重要です。
では、そうじゃない人にはどうするか。
とにかく気持ちを動かします。
国民的なスター達に協力してもらうとか、でしょうか。
打たない、と言っている層が信奉しているような人(インフルエンサーのような人)が
ワクチンを打ってキャンペーンしてもらうのが良さそうですけれど
そこが一番むずかしいかもしれません。
もし、このインフルエンサーさんが、実は「引っ込みがつかない」状態なら
コーチングで変わるお手伝いはできそうです。でも、あくまでもご本人次第ってところです。