ブランドは伊達じゃない
伝統とかブランドとかエリート集団とかって、伊達じゃないんですよね。
場所中は例え話が相撲になって恐縮ですが、たとえば、あなたが新弟子だったとしましょう。
名門と呼ばれるA部屋に入りました。
身近に関取がいます。その関取も、かつては新弟子でした。そこから強くなっていったのです。
はたまた
入ったB部屋は、できたばかりの部屋です。兄弟子も自分も、あまり変わらないくらい相撲初心者です。でも、活気にあふれています。
はたまた
入ったのは楽だという噂のC部屋。自主的にトレーニングする兄弟子なんておらず、みんな万年序二段です。でも仲良しです。
大雑把に考えても、C部屋で強くなるのは困難が多そうですね。
コーチング的A部屋の良さ。「自分もできる」と勝手に思い込むことができやすいです。
勝手当たり前、強くなって当たり前。
それをプレッシャーに感じるというならば、感じないように調整しましょう(これはコーチングの部分)。
「当然、関取になれる」と思うのは難しくても、少なくとも「当然、強くなれる」とは思えるでしょう。
強くなったら、関取への道も開けますね。
キーワードは「自然に」「当然」「そういうものだと思っていた」です。
名門が名門たる所以は、「当たり前」が強さに結びつくからです。
無意識が思っているように、動きますから。
同じくB部屋の良さ。切磋琢磨できる環境にあること。この場合は、おそらく師匠の導きが大切です。
どれだけ「できる」「できた」に気づかせられるかがミソ。実際に強くなったと実感できるような指導が必要です。
あとは、スカウトで良い経験者を入門させて、刺激にさせましょう。ここはキーワードは切磋琢磨ですね。
C部屋には、これらの作用がありません。
あるとしたら、のんびりした部屋の中で、誰かがぽっと優勝したりすること。
「あいつにできるなら、自分もできるかも」という気持ちが芽生えます。ただ、うまくいけば、です。
春場所の各段優勝者のインタビューを聞きながら、こんなことを考えていました。
コーチング的には、無意識から「できる」と思っている人は強い、ということです。
さあ、幕内最高優勝は誰だ!(じゃじゃん!)