自分でスイッチを入れる方法

昨日のポストは井筒親方が素晴らしく上手に阿武咲関のスイッチを入れた、という話題でした。

スイッチを入れる（井筒親方とても上手）

もうちょっと丁寧に解説しておこうかな、と思います。

コーチングでは、これを効率的な方法で実施しますが

最後に、日常で使えるように提案しますね。

ポイントとしては「（擬似）体験することと、それを客観的に見ること」両方がないとだめなんです。

上記の動画だと「（擬似）体験」は来場所の13勝インタビュー、「客観的に見る」は本人がYouTubeを見ること。

（擬似）体験は、自分でもできる、と無意識に勘違いさせるために行います。

無意識は主語を理解できない、といわれていますが

主語だけでなく、いわゆる5W1H的なもののうちwhat以外のことを「無意識で」理解することは苦手なようです。

無意識は、いつ、どこで、誰が、なぜ、どのように、ということをすっ飛ばして

「何を」した、という体験を真っ先に拾おうとします。

なので、（擬似）であっても「体験」が大事。

体験することによって「できる」「できた」に自然に目が向くようになります。

これは、常勝集団というものがしばしば発出することも、裏付けのひとつかもしれません。

身近な人が優勝したから、チームで同じ練習をしていた人が優勝できるなら、自分も当然できるんだと思える。

こう思える雰囲気に持っていくことは指導者のやりがいのひとつかもしれませんが（つまり、放っておいてもそうはならない）

できると思って練習するから、できるようになる。というルートは、誰しもが納得されるのではないでしょうか。

誰から学ぶか、誰と学ぶか、どこで学ぶか

（擬似）体験によって、「できる」「できた」が無意識に刻まれたとしましょう。

それで満足してしまうんです。達成感を味わってしまう。

それではスイッチは入りません。

そこで、「客観的に見る」が必要になるのです。

上記の動画ですと、インタビューに答えている自分（阿武咲関）を客観的に見る自分（阿武咲関）が何を感じるかというと

無意識で感じるくらいのちょっとした物足りなさ、むなしさ、だったりします。これがスイッチを押します。

意識できるほどの虚しさは必要ありません。

ははっ、どうせ芝居だしと思ったり、帰ってから暗く落ち込んだり自己嫌悪に陥ったりするのは逆効果です。

この阿武咲関ならば、インタビュー動画を見て「うんうん、いいな」と笑顔でうなづく位の感じでいいです。

これを日常に生かすとしたら。

存分に妄想すること。自分の夢が叶った時にタイムスリップして、その時に見える景色、聞こえる音、感覚（できれば温度や匂いなども感じてください）を存分に味わいます。

ひとりでもできますし、協力してくれる人がいるなら盛り上げてもらったりしてもいいでしょう。

タイムスリップしているので、自分の目でみた光景になっているはずです（つまり自分の顔は出てこない）。

YouTubeの阿武咲関なら、井筒親方の顔、マイク、奥にあるカメラ、熊ヶ谷親方、支度部屋の壁などが見えているはずです。二人の親方の声、片付けの音が聞こえて、ちょっと寒いのかな？暖房ガンガンなのかな？温度や鬢付の匂い、紛れ込んだ砂のざらざらした感触、そしてなにより13勝した高揚感を味わっているはずです。

それを存分に味わったら

その光景からするりと抜け出して、1枚の絵にします。動画でも構いません。

そこには自分の姿があるはず。そう、ちょうどYouTubeの動画そのものです。

その映像を心に留めておくのです。

阿武咲関のように環境を整えてタイムスリップするのは、普通は手間がかかってしまいますが

もし可能であれば、動画や写真があれば、いつでも振り返ることができますね。

でも、そこに手間をかけるよりは、自分で存分に妄想した方がいいかもしれません。

と、解説してもややこしいですね。

だからコーチがいるのです。ぜひおためしください。

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『つよつよメンタルで人生は思い通り』三木未希

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