やばみたべたみ
通常の最近結構ふつうに使うようになりましたよね。
つらみ、わかりみ、ねむみ、うれしみ、うざみ、あとなんだろ。
文法的に考えるとこれらは「形容詞の名詞化」で
通常の接尾詞「さ(やばさ、食べたさ、つらさ。分かる、は別だそう。ねむさ、うれしさ、うざさ)」ではなく「み」にしているところが特徴。
なぜ名詞化するのか、なぜ「み」なのか、という解説もされていて
名詞化することによって分析的になり、距離をおいた婉曲表現になること、
そして、「み」は「さ」と比べて感覚を表す実感を伴った特別な名詞になる、と
『日本語の大疑問 眠れなくなるほど面白い ことばの世界』国立国語研究所 編(幻冬舎新書)に書かれていました。
これを読んだ時に、思い出したことがあります。
コーチングのトレーニングの際に学ぶ内容で、「プロセスを表す動詞を名詞化する」とすんなり受け取りやすくなる、というものがあるのです。
「愛する」を愛、「考える」を考察、とかね。
これもきっと、形容詞の名詞化と同じように婉曲表現になるから受け入れやすくなるのでしょうね。
形容詞の名詞化がSNSなどでこんなに広がった理由として
婉曲表現とともに実感を伴っている、つまり、遠慮と共感という今っぽい空気になじみやすいんだなあと思いました。
言葉っておもしろいですね。
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