情報処理には得意不得意があるということは？得意を使って自分の人生を思い通りに彩っていくためのヒント

気にしてみたら見えてきたもの、聞こえてきた声、わかったこと、ありませんか？今まで全く意識をしていなかったのに、何かのタイミングで気にするようになったら、どんどん情報が入ってくる。昭和の恋愛漫画みたいですけど、推しにハマる人ってこんな感じではないですか？

これは脳の仕組みで説明ができることです。一説には、私たちの脳が処理できる情報は全感覚の0.007%に満たないくらい、そのうちで意識できるものは1％くらい、と言われています。大人になってから小学校の修学旅行を思い出すとしましょう。今、思い出せるものは1% くらい、友達に言われて「そういえば！」と思い出せるものはそれよりも多いけれど、修学旅行で見たもの、聞いていた音、感じたこと、体験したことの99.99%は処理できていない、というような感じです。なんとなく実感できますか？

では、脳がキャッチして処理する情報は、どうやって取捨選択されているのでしょうか。これはいくつかの軸があって、まずは「自分にとって都合の良いこと」「とても強い（大きな）感覚」が残りやすい、と思われます。他に、「人それぞれ、情報を受け取りやすい感覚がある」ということ。情報処理に得意不得意があるのです。たとえば、地図をパッとみて進む方向がわかる人、説明を聞いた方が分かりやすい人、一度行かないと分からない人（もしくは、勘で進むと目的地に着くような人）、それぞれの処理の得意不得意が出ています。（お察しの通り、得意な処理が「視覚」「聴覚」「体感覚」です）

先日、販売の仕事をしている友人が話してくれて「これだなあ」と思ったことをご紹介します。急須に茶漉しをセットして販売していたそうです。急須と茶漉しは別売りで、急須の下の方に急須の値段、茶漉しは内側の底に値段を貼っていたそう。とあるお客様が、急須の蓋を開けてまず見える茶漉しの内側の底に貼ってあった値段を「急須＋茶漉し」の値段だと思い込まれた、という話。

茶漉しなので、お客様が見た値段は数百円です。その急須は5000円くらいのもので、到底数百円で買えるようなものではなかったそうですが、「自分にとって都合の良いこと」「強い感覚（お得！とか？）」で思い込まれたのだろうなあと思いました。ついでに、きっとこのお客様は「体感覚」が強い、もしくは「視覚」が不得意なのかもなと想像できます。視覚が強いと「いやそんなはずはない」と他を見る、ということをすると思いますので。

こういう現象を、おもしろいな、そんなもんなんだな、と思っていただくだけでもいいのですが、できれば、自分の人生を思い通りに作っていく、彩っていくためのヒントにしていただきたいと思います。脳は「自分にとって都合のいい」ことを取り入れて処理することが得意ということは、自分の人生を作っていくために必要なことを「都合のいいこと」にしてしまえばいいわけです。しかも、得意な方法を使って。

「え？どうするの？」と思われた方、とりあえず意識的にマインドセットしてみましょう。でも無意識が変わらなければ、ちょっとつらいと思います。その時はコーチにご連絡ください。楽に無意識を変化させるワーク、やってますよ！

余談：上記の茶漉しの話、言葉だけでイメージできた人は聴覚が弱くないです（強いかどうかはわからない）。イメージ図、どうぞ！