五感を研ぎ澄ます
と言っちゃうと、なんか森に行ったり海に行ったりしたのか?と思われそうですが
わたし日焼けしたくないですし、眩しいの苦手だし、虫だいきらいなので
美術館や博物館で、ちょっと意識して五感鍛えています。
ちょうどいまやっている展覧会がぴったりなので、そのご紹介を兼ねて
ちょっとしたコツなどを書いてみようと思います。
その前に。
なぜ五感を鍛えるといいのか、といいますと
コーチングは自分を変化させるために受ける方が多いですが
変化しやすい人ってどんな人かといえば
「感覚がするどい人」です。
感覚がするどいと、変化に気づきやすい。
変化に気づくと、わたしたちの無意識は「もっと変化しよう」と思って進みます。
だから、五感を鍛えるのって、悪くはないと思うのです。
五感というと、視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚 ですね。
鍛える方法はさまざまあるかと思いますが、わたしが美術館や博物館でやっているのは
「それがあると気づく、それを味わう、想像する」ということです。
12月16日まで国立新美術館で開催されている
カルティエのジュエリーの展示をするだけでなく、
展示の什器や空間も含めた会場構成をみせてくれます。
たとえば。
会場は暗いです。その中を回遊するようにみていくのですが
暗いということに、気づく。おもしろがってみる。海の底みたいだなーと思う。
木の什器を使った展示では
木の匂いがする。木とジュエリー(石)の組み合わせに想像を巡らせる。
石切場を模した部屋では
動かない空気を感じる。でも足元から吹き上がるような空気(空調)。石の中のジュエリーの固さを感じる。
豪華なジュエリーの展示では
どんな人がつけたのだろうと想像する。わたしがつけたらどうかしら。それが実現したら、わたしはどんな人なんだろう。
石の美しさに気づいたなら
近くで見て、離れて見て、触ったところを想像して(触れません)。
つるつるしたものを口に含んだら(含めません)どんな感じだろうか、と想像したり。
と、そんなことを想像しながら味わうと
五感鍛えられちゃいますよ。
「どれかもらえるとしたら、どれにしよう」から考えてもいいですね。
わたしはジュエリーも好きですが、鎬(陶器とかによくある縦にしましまに彫った模様)が大好きなので
海の底から発見された木材を仏師が掘った什器が素晴らしくて
触った感じなんかを想像していました。
木の匂いを感じたり、石の「動かなさ」を実感できるような展覧会もあまりないので
「カルティエ、時の結晶」おすすめですよ!
写真OKのコーナーもあります。