決断はやいおそいについて
マスタークラスのコーチはおおむね
人の表にでている特徴をつかんで、内面を見ていくという手法を持っていると思いますが
その中でも、けっこう重要視するのが
「決断がはやいかおそいか」につながる部分なんです。
これ、少しご自身を思い返していただくといいかもしれないのですが
「なんだか、コイツとは合わないなあ」と思う人って
決断するスピードがご自身と合ってない、ということはありませんか?
特に会社の中や、なにかのプロジェクトを一緒にやる人たちの中で
しっくりこないなあ、とか、イライラするぞ、とか思う原因はこれだったりします。
決断がはやい人、というのは
ぱぱっと決めて、どんどん進んでいきたい、ひいては
変化がうれしい、わくわくする、という人です。
なにが怖いかというと、チャンスを逃すのが怖い。
決断がおそい人、は
じっくりと、納得するまで考えて、よし、と思えるまで決断しません。
急激な変化をあまり好まない人でもあります。
この人は、失敗や思わぬ問題発覚が怖いはずです。
でも、やりたくないのではなくて
「はやい人」にはわからないかもしれませんが
決断をするためにじっくりと考えているのです。
(決断をする気がない、という人・場合もありますけどね。それはまた別の話)
「はやい・おそい」がずれていて、しかも、お互いがそのことに気づいていない場合は
はやい人「もうなんだよ、ぐずぐずしやがって。のろまめ。ばかじゃないか」
おそい人「なんでそんなに軽率なんだ。問題があったらどうするんだ/完璧にしないとだめじゃないか。ばかじゃないか」
なんて思っているでしょう。心当たりは、ありますね?
コーチングの場合、変化のためにコーチングをするので
「はやい人」の方が変化のチャンスが多い、だからいいんですよ、と言いがちです。
そして実際、コーチングの効果が出やすいのは「はやい人」。
だから世の中イケイケなコーチングが多いのかもしれません。
でもですね、たとえば会社の場合
「はやい人」ばかりでは、とんでもない落とし穴にはまるかもしれません。
「おそい人」ばかりでは、チャンスをつかめずずるずると業績が下がるかもしれません。
それぞれの特徴を生かして、最大限に発揮するのがいいとわたしは思います。
はい、おわかりですよね。いわゆる「適材適所」です。
たとえば
経営層が「おそい人」では、いけません。
法務部門が「はやい人」では、心配ですね。
経営層が瞬時に判断した事項を、法務部門が受け止めて調査する。それを経営層が受け入れる。
こういうことでしょう。
受け入れるために変わる、それもコーチングの一環です。
さて、我が家は明らかに
わたしが「はやい人」
家の者が「おそい人」です。
これね、職業柄も絶対ありますので、納得の結果です。
昔は「いらっ」とすることも多々ありましたが
そうか、同時に家の者はわたしを「ばかじゃないか」と思ってたんだなーと今になって思います。
自分を知ること、相手を知ること、気づいたら、対応すること
この程度でいいのですね。
ひょう!