とりあえず聞いてみよう
今年のM-1、おもしろかったですね。
一夜あけたら世界が変わる、というのを見せていただけるのが
非常にいいなあと思います。
今年の特徴として、審査員のコメントがとてもあたたかかったことが
あげられると思います。
審査員はいずれも、お笑いで一時代を築かれた方、最前線を走っている方です。
アドバイスと良かった点を織り交ぜてお話をされる様子は
昔の「素人名人会」のお師匠方を思い出させました。
ひとつ残念だったのが、最初に松本さんのコメントを受けたコンビさん。
落ち込み芸、とでもいうのでしょうか。
リアクションで受けを狙いたかったのでしょうが
あのリアクションは、いらないですよね。
松本さんが「聞けよ!」とおっしゃいましたが(多少の笑いになりましたが)
あれは、本当に
真剣に聞いていたほうが視聴者にも感じが良かったでしょう。
本当に心に響いたアドバイスであれば、自然なリアクションが視聴者に伝わるはずです。
他のコンビ、特に年齢が高い方々の真剣に受け止めている様子が
とても清々しかったです。
コーチングでは「とりあえず、やってみる」ということを大切にしています。
アドバイスも、とりあえず聞いてみましょう。
そして、とりあえず取り入れてみてもいいかもしれません。
その結果、思わしくなければやめたらいいんです。
松本さんの残念点があるとすれば、いきなりネガティブな感想をおっしゃったこと。
これはショウなので、そして松本さんのキャラクターからこれは仕方がないと思いますが
お笑いの文脈でなければ(人に見せるのではなく)
ほめる:5、アドバイス/注意:2、ほめる:3
くらいのバランスで話すといい、と言われています。
みなさんも、ちょっと気にしてみてください。