目標と過程
英語で言うたら Goal と Process ですね。別に英語で言わんでもいいですけどね。
大相撲初場所で優勝した徳勝龍関のインタビューで
こんな言葉がありました。
「楽して勝とう」とか頭をよぎることもあったが、「だめだ、だめだ。いらんこと、余計なことは考えず、しっかり当たろう。前に出るだけでいい」と思い直した。
僕は最初から、優勝はできないと思っていた。ネガティブな意味ではなく、「できないんだから、思い切っていけばいい。番付は一番下。優勝なんて考えんなよ」と自分に言い聞かせた。いらんことだけ考えないようにしていた。
「ご当所は気合が入る」 徳勝龍、春場所への意気込み語る 一問一答 より
これ、おもしろいなあと思いました。
わたしはよく「できると思ったら、できる。できないと思ったら、できない」ですよ、と言ったり書いたりしていますが
徳勝龍関は、優勝はできないと思っていた とおっしゃっていますね。でも優勝された。
おいこらコーチ、と言われそうですが、そうじゃないんですよね。
ミソはここです。
ネガティブな意味ではなく、「できないんだから、思い切っていけばいい。・・・(略)
(つまり、しっかり当たろう。前に出るだけでいい ということなんでしょうね)
コーチングって、目標を決めて(決めさせられて、という人もいます 笑)、それに向かって進むサポートを受けるものです。わかりやすく言えば。
でも、日本人って、そうじゃなくても(目標がなくても)結果を出せる気質を持っているようです。
つまりそれが、過程を大切にすること。
あり方、と言えるかもしれません。
わたしは、コーチングを始めてすぐの方には
目標をかっちり決めるか、あり方(過程)を整えていくかを計りながら
お話をうかがうことにしています。
なーんて書いていますが
過程も目標だよね、と気づかれますか?
しっかり当たる、前に出る
人によっては小さく感じるこの目標を、どれだけ確実に達成するか
これは、ご本人にとっては(そしてコーチにとっても)やりがいのある大仕事です。