コーチの質問力
コーチングの基本は、コーチからの質問とお客様(あなた)の答えです。
あなたが答えてくださるまでに、整理したり、客観的に考えたり、言語化したりすることによって
新たな気づきが生まれる、それがコーチングの効果のひとつです。
↑この図ですね。
では、コーチの質問にはどんなテクニックがあるのでしょうか。
その前に。
質問って、なんのためにするんでしょう。
これは、その目的によって異なります。
わたしはみていないけど、昨日、なかなか辛い記者会見?取材?があったそうで
例えば芸能人のスキャンダルに対して、芸能レポーターが質問をする目的は
・事実を明らかにする
・本人の考えを聞く
ということとともに
・視聴率(雑誌の売り上げ、ページビュー)が稼げるような話題を作る
という要素も多いのかもしれません。
学校の授業中に生徒が先生にする質問は
・自分が理解できないことを理解するため
であったり、ちょっとちょけてる(関西弁:ふざけている?ひょうきんもの?)生徒なんかは
・注目を集めるため
だったりします。
さて。コーチはなぜ、あなたに質問をするのでしょう。
答え:あなたの可能性を広げるため
この一択です。この目的のために、質問を繰り出せるように訓練しています。(人によるけれど)
まあもちろん、コーチ(わたし)が背景を理解するためにお聞きすることもあったりするのですが
その時でも、できるだけ、あなたの可能性を広げる、今までになかった視点を持つ、そういう質問になるようにしています。
ちょっと余談
お仕事のことをお伺いする時、ほとんどの社会人の方は
自分主体ではなく、仕事主体(会社主体)でお話しくださいます。業界のことや業務のやり方など、丁寧にご説明くださいます。
わたしが初めて聞くような話や、今すぐに入社しても仕事ができそうに分かりやすくお話しくださいます。
だって、会社で何百回も説明なさっているでしょうから。
でも、そんな話をしても、自分の可能性を広げることにはつながりません(整理する、という効果は多少あるかも)。
なので、それがあなたに何をもたらしているか、ということを必ずお聞きしています。
コーチのトレーニングの時に、あらゆるパターンの質問に慣れる、という課題がありました。
わたしはとあるJ-popの歌詞ひとつひとつに質問をしてみる、という練習をよくやっていて
これはなかなかおもしろかったです。
歌詞は、思い込みで成り立っている ということに気づきました。
確かに、ドラマも思い込みから始まります。思い込みで起こるハプニングを人は面白く感じるのでしょう。
「そんなドラマみたいな話あるかいな」
でも、自分の人生には、余分な思い込み、ハプニングは必要なくないですか???
コーチの質問力、ぜひ体験してみてください。
ただしこれは、「コーチングである」という場でなければ、ちょっとムッとしてしまうかもしれません。
しつこいなあ、とか、空気読めよ、とか、そういう質問になりがちです。
そうです。コーチングは単なるたのしい小粋な会話ではないのです。コーチは空気を読まない訓練を受けています。
あくまでもあなたの可能性を広げるために、コーチングをどうぞ。
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