いやーな雑音をどうするか
コーチのトレーニングの基本に「目の前の人をかけがえのない人だと思って、話を真剣に聞く」というものがあります。
わたしは、コーチの技術もあり方も、これが全てだと思っていまして
これができているから、自分のコーチとしてのコンディションも万全なんだと思っています。
なので、もし、鬱陶しい上司とかめんどくさい親御さんなんかがいらっしゃる方は
ちょっと真似してみたらいかがでしょう。
自分の気分も変わりますし、相手の様子も変わってくるはずです。騙されたと思って一度試してみてください。
なーんて、言っていますが(いや、本当におすすめなんですけどね)
わたしも雑音は耳に入ってくるわけで。ちょっといやだなあと思うこともよくあります。
たとえば、テレビのコメンテーターとか。たとえば、電車で隣り合った人のおしゃべりとか。
特に愚痴っぽいものや、悲観的なもの、誰かをけなすようなものは
雑音として入ってくるだけで苦痛ですよね(これは脳みその構造からも明らかなのですよ)。
こういうものに積極的に関わっていく人もいらっしゃるような気がしますが、
わたしは、基本的にミュートです。
テレビを消す、とか。場所を移動する、とか。
否定形ではない自分の行動で、変えることができるように。できることをやります。
でも、ひとつ避けられないことがあるんですよね。
わたしは検査で半年に1回病院へ行くのですが、駅から遠いので病院の送迎車があって10人くらい乗り合わせるんですよね。
予約をずらさない限り毎回ほぼ同じメンバーで。
わたしは誰ともお話ししませんが、
中におひとり、ものすごく悲観的なマダムがおられて、適当に相槌を打ってくれるマダムとお話しされるんです。
それが毎回、まー悲観的で同じことの繰り返し。耳に入るだけで結構うんざりしてしまいます。
これがコーチングのお客様なら、変化を望まれるなら、
どうなりたいか、どうしたいかをはっきりさせて、原因のポイントを見つけて解消して、なりたい方向に進めるようにお手伝いができます。
でも、そうじゃない人に何かをするのは、コーチとしてはご法度です。コーチじゃなくても「おせっかい」になっちゃいます。
では自分にできることは。
まあ半年に1回のことだから、と「諦める」か
我慢ならない!と「予約日を変更する」か
聞こえないように、ガンガン「音楽を聞く」か
駅からタクシーに「乗る」か(でも待合室で会う)
できそうな行動はこんなところでしょうか。どれも肯定の言葉だということに気づいてくださいね。