天職の違うふたりが話すと
すでにめんどくさくなってきているClubhouseなのですが
使い始めてすぐ、呼び出した覚えはないのに、中学高校の同級生と会話ができまして
短い時間でしたが、なかなか示唆に富んだ内容だったなあと思い返しています。
この同級生は元アナウンサーで、今は市会議員をやっています。
活動の様子をSNSで見ていますと、きっと議員が天職なんだろうなあと思うような人です。
そんな彼女、コーチになろうと考えたことがあるそうです。
でも、諦めた、と。なぜなぜ?
コーチをつける人って、社長やらエグゼクティブやん?
-(わたしはそれは古いと思っているけれど)まあ、そやな
そんな人に私が何かするなんて恐れ多いわ!と思ってやめてん
-ああ、そうなんや
たぶん、省略した話も含めて聞いていますと、
彼女は
「コーチは教え導く人」というイメージを強く持っていたようです。お知り合いのコーチの人の所属からすると、そんな感じなので。
確かにそういうコーチもいるかもしれませんが、本来は違うんですよね。
コーチは、相手の考えを整理するお手伝いをしたり、思い込みを取り除いたり、新しい発想が生まれるための下地を作ったり
そういうことをやりながら、なりたいように進みやすくする、という仕事です。
コーチングを受けます、という方ならば、どんな地位の方とでも臆することなくお仕事できます。
という説明をしても、普通はパッと理解してもらえるものではありません。
さらに彼女は、議員さんです。
「自分が解決してあげる」「(役所などに)解決させるように自分が動く」というお仕事です。
議員が天職のような人なので、たぶん余計に「コーチ、それは仕事なの?」と思うだろうなあと思います。
ここをごちゃまぜにしているコーチがいなくもないのですが
そういう人をつけると、押し付けがましい、とか、上から目線だ、といったような
「コーチの評価あるある」になってしまうんだろうなあと思います。
これは彼女が上から目線だ、ということではなく
「わたしが何とかしてあげる」×中途半端なコーチングテクニック=押し付け、上から
となってしまいがちなのです。そんなコーチ、結構いるんですよ。
アナウンサーだった彼女は、きっと人のお話を聞き出すのが上手なんだろうなあと思いながら
お互い天職に巡り会えてよかったよかった、と思ったのでした、というお話でした。