1on1のことあれこれ
つよつよメンタルは自己肯定感が高いってことですか?と聞かれることもありまして
本にも書いているんですけど、まあ、そんな感じでしょうねと思っています。
種々議論はあるかと思いますが、
自己肯定感高い方が生きやすい(ひいては思い通りの人生に、つまり自分を発揮し尽くせる)のでは?というのが私の主張です。
つよつよになるためのメソッドは本に書いた通りですが(目次で項目だけ見られます)
8つのうちの3つくらいは、実は「自分大事」と心から思うこと、だったりします。
これは言い換えると「自己重要感」を高めることだ、とも言えます。
本来、人間は「自己重要感」を感じたい生き物です。
自分自身を価値あるものだと思いたい。自然な欲求ですよね。
でもそう思えない人が多数おられる、だからこそのマネジメントの難しさがリモートワークの普及で目にみえるようになってきた状況だが今なのかもしれません。
社員の心理的安全性を最低限担保する、ということは今後の企業経営、人事戦略では必須のこととされるでしょう。
自己重要感は自分のメンタル(マインド含む)でどうにかなる部分もありますが
やはり、他者との関わりの中で育まれたり、削られたりする部分も大きいです。
会社やチームでは、メンバーそれぞれが「自分大事」と思えるようなコミュニケーションを取りたいものです。
そのための取り組みとして最近採用されることが多いのが「1on1」
ただし、メンバーの「自分大事」「自己重要感」を高めるための1on1と
業務円滑に直接結びつく1on1を混同している方も多いようで、
その場合は「1on1は意味がない」と思ってしまいがちであったりします。
自己重要感のための1on1は、業務と関係のない話をする(業務と関係のない話をしなければならない)と割り切ってしまった方がいいでしょう。
上司と部下で業務の話をする、そのシチュエーションは後述の「話を聞く」のバリエーションのうち1や2になることが多く、その場合は自己重要感向上にはつながりません。
話を聞く役(往々にして上司であることが多い)が上手くできないから
負担になる、それがストレスになるといったような逆効果を生むこともあります。
まずは、話を聞く役(主に上司)が「自分大事」と思えているでしょうか。「自己重要感」は高いですか?
私は、上司も含めて、会社全体の「自己重要感」向上を図らなければ1on1はうまくいかないと思います。
幸いにも上司が「自己重要感」に満ちている場合、または、やれと言われているから1on1の聞き役をやらなければならないあなたに、聞き方のバリエーションをお伝えします。
簡単に「話を聞く」といっても、パッと思いつくだけでもこのようなバリエーションが浮かびます
・聞き手の目的に誘導するために(一応)話を聞く
記事を書くためのインタビュアーや、罪を認めさせるための尋問、やりますと言わせたい上司や辞めますと言わせたい人事担当など、自分ののぞむ結論ありきでの聞き方。飲み会で上司を気分良くさせるためのヨイショなどもここに当てはまるでしょう。
・批判するために話を聞く
取引先の謝罪を聞く時や、批評しなければならないコメンテーター、「違う違う」が口癖の人など、自分の考えと違うところに注目して批判する聞き方。
・自発的に興味を持って共感(同意ではなく)しながら聞く
自己重要感を高めるための1on1で必要な聞き方。コーチングをするコーチはこのトレーニングを重ねます。
3つめの「自発的に興味を持って共感(同意ではなく)しながら聞く」ができるようになるためには
アクティブリスニングと呼ばれる方法を知っておくといいでしょう。コツとしては
・相手をリスペクトする。かけがえのない人だと思う。
・同意できなくても共感できる部分を見つける。
・自分がいいと思ったところ、相手が大切にしていることに注目する。
・自分の意見は(まずは)横に置いておく。
・相手の気持ちをくみ取ろうとする。
こんなところでしょうか。どうですか?できそうですか?
おそらく、自己重要感に満ち溢れた聞き手なら、少し気にかけるだけで上手にできるようになると思います。
ただ、続々と1on1を取り入れる会社が増えていることからも分かるとおり、
現在、全ての人が自己重要感を感じられているか、というとそうではないでしょう(理由・原因が思い浮かぶ方も多いかもしれません)。
なので、1on1をプロに任せる、という方法も選択肢に入れてほしいのです。
私はコーチなのでコーチのことしかわかりませんが、きちんとトレーニングされたコーチはこの役割に最適です。
プロによる1on1で社員それぞれ(上司も含め)の自己重要感がアップしてきたならば
業務に必要なアクティブリスニングは自然にできるようになります。
最終的な業務向上を目指すには、プロの1on1を導入することが実は近道なのかもしれません。
加えて、社外人材に1on1を任せる利点として、客観的な視点が入ることを挙げておきます。
「会社の当たり前」に小さな風穴を開けることができるのは社外人材ならではでしょう。
さらに発展させるならば、新しい1on1の形 も検討してみてください。
私はこれが1番効果があると思っています。
あたらしい1on1の形
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・ダ・ヴィンチニュース『わくわくできる人生を送りたい人必見! 「つよつよメンタル」で幸せを掴む方法』月乃雫さんによるレビュー(2021.10.20)
・bizSPA!フレッシュ「なりたい自分になるには…頑張らなくても行動ができる3つの方法」(2021.10.19)
Yahoo!ニュース 楽天infoseek ニュース に転載されました(記事にリンクしています)
その他メディアは確認中です。
・bizSPA!フレッシュ「メンタルが弱いと嘆く前に…「言葉遣い」から人生を変える方法」(2021.10.16)
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