本当に思っていることじゃないと失言はしません。思うことは自由です。でも立場のある人は「よきこと」と思っていることのギャップはない方がいい。解決するコーチングの事例を紹介します。

立場ある人の失言、いつもどの時代にもあります。モラルは常に良くなっている（と信じる）ので、人によっては「窮屈になった」とぼやいておられますが、それは今までがゆるかっただけである、と私は思います。特に最近話題になっている性的マイノリティに対する解釈（としておきましょう）。個人的には法整備が整ったところで「世界は何も変わらない」し、整え「ない」ことで国外に出る人はいるかもしれませんけど、その逆はないでしょうよ、と思っています。ただ、反対する人がいるのはわかりますし、絶対に受け入れられないから反対だ、という人がいるのもわかります（でもまあ、そんな人にはこの演説を）。

2013年にニュージーランドで同性婚を認める法案が出来たとき、賛成票を投じた1人のおじさん議員が議会で語った内容。
当時も世界中で賞賛されたスピーチ。知らない若い人に向けて。 pic.twitter.com/3acOEvHhKN
— ブルドッグ (@Bulldog_noh8) November 25, 2017

どう感じるか、どう考えるかは自由です。ただ、それによって他者を傷つけてはならない。傷つけるとは、権利を侵害することも含むと私は思います。今日は反対する人をどうこうという話ではなく、立場ある人の失言という方向からコーチング的に考えてみます。

よろしくない発言を「失言」として苦しい理屈（説明が足りなかった、とか）で謝罪をされますが、基本的に台本に沿った発言や、あえて何かの意図で発する言葉以外の無意識に出た言葉は、本人が信じていること、無意識でそう思っていることです。コーチングでは、思ってなけりゃ口には出ない、と考えます（知覚は投影、ともいいます）。つまり「失言です」と言っているということは「私はそう考えているからです」と宣言しているようなものです。

もちろん、先にも書いた通り、その人がどう感じるか、どう考えるかは自由です。発言するにしても、私のような名もない人が家庭や居酒屋でしゃべっている分には、他人を傷つけない限り問題になることはないでしょう。インターネット上の発言はちょっと別かもしれません。でも、誰かを攻撃したり、コミュニケーションの中での発言でなければ（例えば自分のサイトのブログとかで書いているだけならば）問題になることは少ないと思います。

それとは違って、公人や有名人の言葉は不特定多数に届きます。今回も「政権の方針と相容れない」を更迭理由とした通り、自分の立場がどこに向かっているものなのかをちゃんと理解する必要はありますね。さらに一時期流行ったノブレスオブリージュに近いところがあると思いますが、立場のある人、リーダーは全て世の中の「よきこと」人としての「よきこと」を目指すべきである、とは思います。（その「よきこと」とは何か、それもコーチングの一環でお話をしたり考えたり振り返ったりします。詳しくは直接お話ししましょう）。

しかし、「よきこと」がどうしても自分の信念と異なる場合。地位を辞するのもひとつの方法です。無意識の変容を手段にしたコーチングを使うなら、自分の信念を「よきこと」に変容することは可能です。私のコーチングでも、○○ハラスメントの傾向のある企業幹部の方のマインドの変容を行うことで、無意識にハラスメント行動（言動）をなくすことができた、という事例はたくさんあります。

これは「○○ハラスメントをしてはいけません」「あなたの考えは間違っている」と責め立てるわけではありません。そんなのコーチングではありませんし、責め立てて納得するような人は、その前に勝手に変わっています。コーチングではいわゆる「頑固な人」も、現状の具体的な行動や感じている感覚を、こうありたいという行動や感覚に変化させることで、本人の受け入れもすんなりと、まさしく「変容」という言葉で表すことができる変化となるのです。

何のこっちゃ、と思われたら、ぜひおためしコーチングをどうぞ。具体的な事例がある方が、すんなりと理解できると思いますよ。

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