「あ、共感とかじゃなくて。」展の告知より
東京都現代美術館(MOT)が「あ、共感とかじゃなくて。」展を開催する、というニュースをみました。
日頃、「同意しなくてもいい、でも、共感は大切」と口にし実践しているコーチとしては
ちょっとどきっとするタイトルです。
展覧会ページにも書かれているように
「あ、共感とかじゃなくて。」では、「共感」の定義を「自分以外の誰かの気持ちを理解する力のこと」としています。
そして「安易な共感」と「(時間をかけた)深い共感」にも言及されています。
タイトルにある「共感」は「安易な共感」であり、
つまり、
『「わかるー!(加えて、私もー!とか)」じゃなくて。』という意味のタイトルなんだなということがわかりました。
コーチングの過程は「共感」から始まるのは間違いではありません。
でも「安易な共感」で信頼関係を築くことはできない。
信頼関係がないとお客様は自身のことをお話しくださいませんし、変化のお手伝いをさせていただくこともできません。
コーチのいう「共感」は、「自分以外の誰かの気持ちを理解しようとする姿勢のこと」であり
行動や気持ちそのものへの共感ではなく、「そんなあなた」「そう思うあなた」への寄り添いであると考えています。
コーチも人ですので、どうしても相手が理解できないこともあります、が
そう思っている、そういう選択をした、そんな行動をしている「あなた」を受け入れて
変化のお手伝いをしますよ、という仕事なんだと思っています。
(以前書いたプーチン氏のことを思い出しながら書きました。よろしければ)
コーチとしてのあり方(プーチン氏を題材に)
このコーチの「共感」は安易な共感ではなく「深い共感」である、と言えます。
加えて書いておくと、「深い共感」は時間だけで生まれるものではありません。(だから( )をつけて引用しました)
聞く姿勢、お互いの自己開示、適切なコミュニケーション、注目する部分、その目的など、
テクニックと言ってしまっては味気がありませんが、時間さえかければ共感できる、というものではないことは書いておこうと思います。
「深い共感」が、今すぐにビジネスに結びつくかというとそうではないかもしれません。
しかし、何よりも自分自身の自信や安心につながります。この土台ができてこそ、自分の能力を遺憾無く発揮できるのです。
そして、自信や安心に満ちた人たちが集まるチーム
痩せた土地には植物も育たないですからね。
土壌づくりの「深い共感」大切に思える時代が来ますように。
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