貰い事故 | コーチ三木未希

そいつに愛はない、きっと

MIKI MIKI — Thu, 19 Jan 2023 13:16:09 +0000

人のことを勝手に分析するのは失礼ですな、という話を。ある程度オープンなもの、公（おおやけ）のものには「批評」という文化がありますので、プロ対プロのお仕事として両者ともその自覚の上で成り立っていると思います。お金を払って指摘してもらう、いわゆるコンサルティングなどもそうです。が、そうではなく、なんていうんでしょう。頼んでもいないのに、勝手にパーティで横に座った人に「その服装を選ぶ人は、きっと心の奥底でなんとか」とか言われると、はぁ？って思いませんか？あと、頼んでもいないのに他人を分析をして指摘する人、これは前職でも被害にあっている経営者の方の話をたくさん聞いてきましたが、これも受け取り手（経営者側）がどう受け取るべし、とかいう話ではなく、勝手に指摘する人は何故にそんなことをするのか、理解に苦しむところがあったりします。勝手にファッションチェックして本人に伝えるようなもの、と想像すると品がないなあと思いませんか？伝えられた本人の立場では、これは一言で言うと「貰い事故」です。

往々にして、分析する人は対象者よりも上に立っている、知識がある、すごいと思って意見することが多いです。そういう場合、ディスカッションすることなく一方的に指摘をすることになる、そうすると、何が起こると思いますか？そうです。いわゆる「呪い」です。相手が自分自身を無意識に縛ってしまうようになる、呪いの言葉を無自覚に吐き散らしてしまっていることが本当に多いのです。

どうしても分析したいなら、ひとりで勝手にやってください。その結果を頼まれもしていないのに本人に伝えないでください。想像するに、ほとんどの人は勝手に分析する（という名のケチをつける）ことは品のない後ろめたいことだと感じているのだと思います。それを本人に伝えることで「いいことをした」と思い、罪悪感のようなものを薄めているのではないでしょうか。失礼千万です。

と、コーチングのお客様の身の上に起こったことと、私の体験を含めてもんわりと書いてみました。そして最後に言っておきますね。「そいつに愛はないよ、きっと」

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貰い事故のような一言への対処方法

MIKI MIKI — Tue, 13 Dec 2022 13:52:37 +0000

私の本、意外とバリバリビジネスをやっておられる経営者の男性に褒めていただくことが多いです（女子向けに書いたつもりなのに！）。つまり、ちょっと困っていること、考え方のくせなどは、性別も地位も仕事も関係がないのかもしれませんね。というところで、経営者の方からも働きはじめた社会人ほやほやのヒヨコさんからも共通してお聞きする「ちょっと困っていること」。コーチングでさくっと解決した事例をお届けします。

仕事をしていると、誰かからきつい一言を投げかけられることも多いですよね。特にto Cのお仕事をされている方なんかは、クレームではないのに捨て台詞をはかれたり、嫌味を言われたり。経営者の方も妬みや嫉みから嫌味を言われたり、できていないことばかり指摘をされたり。ある意味、貰い事故のようなものなんですが、そう思えたら苦労はありません。これが結構負担になって、仕事が嫌になったり、進むことを戸惑ってしまったりするというお話は、年齢性別地位問わず、働く人からよく聞くお話です。

コーチングを受けておられる方に対しては、さまざまなアプローチで簡単なワークを行い、その場で「不快な感情」に対応する、ということをやっています。私自身も「プチ嫌なこと」があったら、その場で感情をクリアにするワークをセルフで実施（コーチだからね）して、跡を残さないようにしています。

ここを読んでくださっているコーチがいないあなたにおすすめの対処方法をふたつご紹介。ひとつめは、ゆうたいりだつーの術。ザ・たっちの昔からのネタですけれど、「嫌なことを言われている自分」の身体をそこに残して幽体離脱するのです。斜め上から「嫌なことを言われている自分」を眺める感じ。できますか？これで客観的に眺めることで、嫌な感情を感じにくくする効果がありますので、やってみてください。もうひとつは、嫌なことを言われているのは自分に対してではない、と思えるようになること。意味わかります？たとえばお客様に「料理が冷めているぞ」と怒られたとして、お客様が怒っているのは冷めた料理に対してであって、あなたではありませんよ、と思えるようになること、です。深読みしていくと、運ぶのが遅くなった自分が悪いのかもしれません。だとしても、お客様の怒りは「運ぶのが遅くなったこと」であって、あなた自身ではありません。それに気づいたら、次にできることがありますよね。と、このように思考すること、難しいですか？難しいですよね、きっと。コーチングは無意識でこのような「あなたにとって望ましい思考」ができるようにクセづけることも大事な成果なのです。

経営者の方は、会社＝自分と思っている人も多いでしょう。会社＝自分であれ、と経営塾などではよく言われます。確かにその通りではあります。でも「自分事」の中にも「他人事」があること、他人の目、客観性を持つことは、イコールであることと同じくらい大切ですよ、と私は思います。

これ、貰い事故ではないですけど、事故の写真がこれしかなかった

本もね。