実際に、経営者様からのご依頼で企業へのコーチング導入の打ち合わせに伺った際、人事？総務？あの人は何だったんだろう、な社員の方に「そんな甘えは許しません」「コーチングに頼るなんて甘えです」と言われたことがあります。結局その企業からの依頼はなかったわけですが、きっとそうなるだろうなあと思った瞬間でもありました。

会社は悩みや苦しみを味わう場ではなく、事業を進めること、利益をあげること、社会貢献することなどが目的だと思うので、そのための効率的な手段を取ることは当然ではないかと思うのです。そのために甘え上等ではないでしょうか。その方法のひとつであるコーチングを甘えは許さないと評するのはセンスが少なめな方なのかなと思いますよね。

フィジカルとメンタル、違うけれど考え方は似ています。効果的につよつよにすることやケアすることはフィジカルの方が認知度が高いと思います。つよつよにするために筋トレすること、身体を使い過ぎたときにケアすること、専門のトレーナーをつけること、いいスニーカーを履くこと、フィジカルでは当然ですよね。メンタルも同じことだと思うのです。

会社も、人生も、悩んだり苦しんだりすることを目的にはしていません。何かをなす過程で生じる辛さはなくてもいい、事実としてあったとしても、苦労だ辛いだ感じずに乗り越えられた方がいい。そのための人づくりをした方が良くないですか？はたまた、苦労や苦しみを与えることを目的にするなんてあり得ない時代です。

そんなことを考えながら、コーチングが一般的になるようにお伝えしていきたいものだと考えています。

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コーチングの理屈から言うと、違います。

しなくていい苦労はしなくていいです。苦労がないなら、それに越したことはない。

もうちょっと丁寧に説明すると

苦労しなきゃ乗り越えられないようなことが起こった時に、乗り越えたければ苦労すればいいのであって

（その時にちゃんと苦労ができるようにコーチを活用してほしいなあと言うのも本音）

いつかの時のために、将来のために今、苦労しろというのは間違っています。

特に、いつくるかわからない「将来」のため、「将来」がよくなるように「今」苦労する、我慢するのは

自分の足で、自分の人生を生きる「ため」には、やめてねーと思います。

それはなぜ？ということについては

コーチングを受けていただきながらお話ししたり、ご自分で気づいたりしてくださっているのかなーと思います。

なかなか書くことは難しいかもです。

私は基本的に、

昔より今がいい、これからどんどんよくなっていく、よくすることができる、と考えます。

たとえば、私は女性なので

上の世代は「女性が働くこと」についての苦労があったと思います。

私の世代は、その苦労がなかった。でも「女性が家事をする」という縛りが無意識にある世代でもあります。

でも、少し下の世代は当たり前のように男性も家事をします。女性が働くことについての苦労もほぼない。

ね、苦労なんていらないんですよ。（説明になってるか？？）

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コツコツかジャーンプか

苦労って必要ですかね？

今もときどき、

苦労したわしの方が偉い、とか

今の若いもんは苦労を知らないからダメだ、とか

若い時の苦労は買ってでもせよ、とか

そういうことをいう方がおられますが

ほんとに必要？　それは思い込みでは？　と

問いかけてみてもいいかもしれません。

（たぶん、言った人に問いかけるとめんどくさいと思うので、言われた自分に、問いかけてみてください）

このコラムではよく

無意識がそう思っている方へ行動する

ということを書いています。

できると思ったらできる、できないと思ったらできない、とも書いています。

たとえば、

失敗する、と思っていたら失敗する方へ

どうせできない、と思っていたらできない方へ

わたしはブスだ、と思っていたらブスに

勝手に行動して（させて）しまうのが無意識です。

さて。

苦労を知らない人は失敗を知らないので、思い切ったチャレンジできる、かもしれない

苦労を知らない人は努力すると叶うと信じているから、努力を惜しまない、のではないか

そう思えたら、どうでしょうね。

部下や若い人たちへの接し方が変わるかもしれませんね。

必要なのは、苦労することではなく成果ではないでしょうか。