そういえば場所中なのにお相撲の話題を取り上げなかったな、と気づきました。

ま、別に意味はなくたまたまなんですけど、今日は気づいたから目に止まった記事から。

今場所優勝の新横綱照ノ富士。怪我で大関から序二段に下がって、また大関に戻って横綱になった、というのは

お相撲に関心のない方もニュースなどで目にされているかもしれません。これはとんでもないことです。

その照ノ富士への恒例のインタビュー（一夜明け会見、とよく言われます）記事（日刊スポーツ）より

抜粋します。

－17年春場所の稀勢の里に続く新横綱優勝。自身もその場所で優勝を争ったが、その経験はつながっているか

照　その場所、その場所で全然違う。（経験を）つなぐとかはない。この場所に集中してやっているだけ。

これがコーチ的には興味深い部分でした。

確かにちょっと無理やりな質問かもしれませんが

当時大関だった照ノ富士が、新横綱の稀勢の里と優勝争いをしました。その経験が今につながっているか？

つまり、今場所はその経験を意識したか？という質問です。

文字だけで追うと、照ノ富士の『（経験を）つなぐとかはない。この場所に集中してやっているだけ』

という部分が、コーチきゅんポイント（なんだそれ）なのですが

さらに補足して書いてみると

『意識して（経験を）つなぐとかはない。（けれど無意識は知っている。）この場所に集中してやっているだけ』

意識して「あの経験を生かすのだー」なんて思って上手くいくほど甘い世界じゃないと思います。

「あの経験が生きている」なんて分析しても、あまり意味はありません。

分析できることなんて、しょせん大したことはないんです。

経験の中の大事なこと、感覚的なことは無意識に任せて、今に集中する

コーチ的に非常に理にかなったシステム、理想的なメンタルだと思います。

いわゆる正しいマインドフルネスの状態です。

これはなにも横綱だけでなく、誰でもこうなるのが理想で、そしてなれます。

このコラムを読んでくださって、使ってくださっている方は、方法の断片に気づいておられるでしょう。

コーチングを受けておられる方には、実際にできるサポートをしています。

普通の方でもできることはないかな？と考えて作ったのがこちら！

ぜひお読みください。（アスリートや超人的な姿を目指す方にも役に立つと思います）

_____

本が出ます！ぜひAmazonや大手書店でご予約ください。

『つよつよメンタルで人生は思い通り』三木未希

Amazonポイント、今はなぜか3％です！（普通は1％）

大相撲では、照ノ富士関の横綱昇進が決まった日でもあります。

お相撲に興味のない方でも、紋付袴姿の人たちが向かい合ってなんか言うシーン（昇進の伝達式といいます）を

ご覧になったことがあるかと思います。あれ、今日おこなわれました。

その後に行われた会見で、横綱はこう言いました。

（日刊スポーツ「新横綱照ノ富士が会見「みんなの見本、基本になる横綱でいたい」／一問一答」より）

－横綱とは

照　今まで通りには絶対ダメですから。みんなの見本、基本になる横綱でいたいと思っています。

この「基本」という言葉の重みを感じたいと思います。

照ノ富士関は、よく「当たり前でしょ」と言います。

稽古するのは当たり前でしょ？
強くなりたいなら頑張るのは当たり前でしょ？
相撲をやるなら横綱を目指すのは当たり前でしょ？

（たぶんこれ、師匠の口癖が入ってると思う！）

インタビューでの「基本」は、この「当たり前」と同義で使っておられるのではないかなあと思います。

照ノ富士関にとっては「当たり前」「普通」のことだったとしても

ものすごいことをなさっているというのは周知のことで。（例を挙げるとキリがない）

このものすごいことを「当たり前」にできたのは

ご本人はもちろんのこと

親方やおかみさん、部屋の先輩、ご家族、関係者の方が作っていかれたのだと思います。

本当に、これはすごいことで、また稀なことでもあるでしょう。

ただ、「大変なこと」を「普通のこと」と思えるようにすることは

コーチングを使ってお手伝いできそうです。稀じゃなくすることができる。

そうなったら、どれだけいいでしょう。ならば、そうしましょう。（と、コーチは痛い人なので真顔で言います）

照ノ富士関、おめでとうございます。

ご存知の通り、照ノ富士関が幕内最高優勝、しかも幕尻、というようりは

大関から序二段まで落ちて

しかも怪我も病気もあって一時は歩くこともままならなかったという状態からの優勝です。

700人くらいいる中の３番めとか４番めの地位から５００番めくらいまで怪我や病気で落ちて、病気や怪我を治しながら４０番めくらいまで上がって優勝、ってことです。

お相撲は「二軍で調整」みたいなことがないので
調子が悪くて負けが込んだり、怪我や病気で休場したら
否応無く番付が下がるのです（除く横綱）。再び上げるには勝つしかありません。

話を戻しまして。

もちろん、照ノ富士のような人は過去にいません。

普通は同じような状況になればやめてしまうでしょう。

でも、師匠が辞めさせなかった。治ってから考えよう、とおっしゃったそうです。

（師匠の伊勢ヶ濱親方も、現役中に病気を克服されました）

これは、信頼関係がないと無理だったでしょうし

師匠ができたから自分もできるかも？と思える材料になったかもしれません。

番付が底を打った後、

おそらく身体の回復と番付の回復が比例していたところも

きっと良かったんでしょうね。

そして、なにより

やったから、できたんですよね。

やらなければ、辞めていたら、できなかったことです。

わたしのコーチングは、

できると思ったらできる、できないと思ったらできない

とともに

とりあえずやってみる

と無意識に思えるようにすることが、なりたい自分になる方法だと考えています。

そのためのサポートをひたすらし続ける、というのがコーチングです。

国技館でみるお相撲はいいよー