できるとうれしい、うれしいとできる(解説編その3)
稀勢の里関の引退を受けて書いたブログ の解説の続きです。
なんかもう、話題は落ち着いちゃったけど始めたからには終わりまでいきます。
前回から、もしわたしが、けがをした後の横綱のコーチだったとしたら
・鋭敏な感覚を持つように
・行動に柔軟性を持つように
・できたこと、できることに注目する
・言葉にする、対話する、気づく(「曖昧になっちゃうと止まる」)
こんなテーマでコーチングするかなあ、という、項目をご説明しています。
今日は、これにしましょうか。
・できたこと、できることに注目する
これは、段階によって視点の当て方が変わると思います。
例えば横綱の場合
左手が使えないのであれば、他にできることはないか。
お身体の詳しい状況はわかりませんが、
もし、復活したいけど、使えなくなった左にこだわっておられたとしたら
「できることは、なんでしょう」と気づいてもらうようにコーチングします。
横綱自身の目の向け方であったり
葛藤(左で取りたい/勝ちたい など)や
悪い思い込み(左じゃないと自分じゃない、とか)、こだわりがあるなら
それを手放したり。そんなことがコーチングでできます。
このできたこと、できることに注目することは、
成長段階の幼い/若い方にも有効ですが、横綱の場合と仕組みは少し違います。
とりあえず、できたことを褒めてあげてください。(例えば、鉄棒の前まわり)
そして、どんどん同じことをやらせてください。(ずーっと前まわりしていてもなにも言わない)
ものすごく、褒めてください。
それが、「できる」「うれしい」につながります。
そうしていくと、もっと他のこともできるようになりたい、と思うでしょう。(例えば、逆上がり)
きっと、自分で、チャレンジします。失敗もするでしょう。
その時も、失敗したことを言うのではなく、その中でできたことを褒めてください。(足はよく上がっているね!とか)
こうやって、人はできるようになっていきます。
できたら、うれしい。うれしいから、できるんです。
ちょっと話はずれますが、今日の大相撲中継でも
怪我をして、治って出場しているけれど
頭では分かっていても、また同じ怪我をすると怖い、と身体が思っているんですよ
と解説されていた関取がおられました。
こういう「頭では分かっているけど、身体が思っている」を
取り除くことは、実は得意です。
やってみたいなーと思われる方は、ぜひお試しくださいね。
おやつの写真
なかしましほ さんのtweetを見て作った
節分のお豆にメープルシロップをかりかりさせたもの。だいぶつのびん入り。
ちょっといいバニラのバターも絡めました。うみゃい!