当事者感が希薄な村上春樹的文体で生きている人、いっぱいいる。それは文学だから成り立つのです。

Twitterを見ていると、たまに「おおー！！！」と感心するような分析や表現を目にすることがあります。最近の「なるほど！」は、これ。

「村上春樹みたいな文体でカルテを書く研修医」に遭遇してイラッとしてしまったけどこれはこれで…？「めっちゃ笑った」

村上春樹、私はあまり好きではないんですけれど、毎年ノーベル文学賞を期待されているだけに、多くのファンがついています。この一連のツイートまとめにもあるように「当事者感が希薄」という表現は、本当に的確だなと感心しました。ここで問題になっている「カルテ」は客観的に簡潔に的確に書く（他の人も読むから）ことを求められるものでしょう。なのに「村上春樹的」だと、当事者感が希薄なくせに、自分（「キャラ」）が立ってしまっている、当事者じゃないのに自己主張をしている、という、まあ言ってしまえば余計なことをしているところがおもしろい（いや、周りははたまったもんじゃないかも）というものです。後に続く皆様の大喜利（なのか？）も見事な作品ですよね。

さて、このまとめを読んで、何かもやっと思い出した人も多いのではないでしょうか。はい、職場で扱いに困る人って、こんな感じじゃないですか？私はたくさんの人の顔が浮かびましたよ。当事者感がないのに自己主張する、つまり、物事を他人事のように評論し、自己主張する、でも手は動かさない、手は汚さない、みたいな人いますよねー！

いくらかっこいいことを言っても、自分で手を動かさないと、状況は何も変わりません。

村上春樹的文体で生きる人は、文学だから成り立つのです。現実の世界ではきっと、何も起こさず、解決できず、他人任せで他人の都合で振り回されて、変化のポイントは訪れず（気づかず）、こんなんじゃなかったはずなのに、なんて言いながら日々を生きるのかなあと想像できます。そういうことに美徳を感じるならば、文学的人生を歩まれたらいいと思います。いや、現実的に問題あるかも？と思われたら、当事者感（自分事）と行動を意識されると人生は変わるのではないでしょうか。

自分で動く人こそが、かっこいいと私は思います。

ただ想像するに、村上春樹的世界から現実の世界に切り替えることは非常に苦しいことです（私自身がそんな感じでしたので、よーくわかっています）。ぜひ、コーチのサポートを味方につけてほしいなと思います。