コーチがレクチャー効果的なメモの取り方！理解以上の効果をもたらすテクニック

メモも取らない！という怒りはナンセンス。今時の指導は相手が処理しやすい方法を。それがDEIです

新しいバイトを始めた人や新入社員など、先輩に教わる立場の人を想定しましょう。上記の記事にも書いたようにメモを取る目的は仕事をスムーズこなすため、なのでメモを取らなくてもできるならばメモは不要ではありますが、先輩などから無用な怒りを買わないためにメモを取ったほうがいいのかも、という煮えきれないことを書きました。

たまたま「メモをとる立場」の方からメモの取り方を聞かれたので、ちょっと書いてみましょうか。題して「コーチがレクチャー効果的なメモの取り方！」

意識としては「マニュアルを作る」と頭において教わっていく（それをメモ化する）のがお勧めです。おそらく最初は、色々なことの手順を教わることが多いと思いますので、「まず、○○をするのですね。その後に■■、で合っていますか？」と尋ねながら説明を聞くと、実は先輩も上手に説明ができるようになります。細かく「1、2、」と項目に分けてメモを取っていくと、後で見直しても再現しやすくなるでしょう。

よくあるのが、イレギュラー対応の話がどんどん枝葉に分かれていって、結局、作業を完結せずに説明が終わってしまう場合。その時も、先ほどの項目に戻って聞く（わかりました、では2までやって問題がなかった場合、次はなにをすればいいですか？）とうまくつながります。

やること（手順ごとに項目化する）、その時に注意すること、また、イレギュラーな場合の手順
先輩が「メモを取れ」という説明内容は、大体この３つに分かれます。そう思いながらメモを取ると、理解もしやすく再現時の漏れがなくなるようなメモになります。

ここはコーチのテクニックでもあるのですが、「今の説明を要約してもいいですか？」という発言は効果的です。ご自身の整理にもなりますし、説明者の整理にもなります。また、言った言わないのいざこざを排除することにもつながります。

要約の他に、「質問してもいいですか？」「言い換えると、つまりこういうことですか？」「これは何のためにやるのですか？」なども効果的に使うと「しっかり理解しているな」という印象にもつながります（使い方は注意）。

この辺りまでの話は、事前に職場でマニュアル化なり手順書なりで文章化しておく方が効率的ですけどね。でも「メモを取る」が目的化しているような職場に入ってしまったら必要なテクニックではあります。がんばってください。