自分以上に○○してくれる
オリンピックのスポンサー関連のニュースで
トヨタの動きが、なかなか他にない感じで注目されているかと思います。
広報や企業経営などの文脈での解説は、これからもたくさんなされると思いますが
けっこう、コーチの動き方に似ているところもあるので今日はその話題。
上記記事にもあるように
オリンピックが始まる前、あまりにも歓迎とは程遠いムードでしたので
トヨタは「予定通りにお金は出しますけれど、CMは流しません」と言いました(そして、そうしました)。
さらに、金メダルをかじられた事件(書くのもいやだね)。これに対してもトヨタは
すぐに声明を出しました。
どちらも、ちょっとやりすぎじゃない?ここまでやるの?って思われるくらいに。
世論はどちらも結構びっくりしたと思います。
これは「自分以上に○○してくれる存在」がいると、本人が冷静になれるという効果が生まれます。
悲しい人には、コーチがもっと悲しむと
怒っている人には、コーチがもっと怒ると
なんか、ばかばかしいかも?という気になりませんか?
これは逆に、
その人以上にコーチが喜ぶと、新しい喜びがもっと増す、という効果があります。
おもしろいですね。
今までは主観的な、自分の中だけの喜びだったものが
客観的な喜びに変わることによって、喜びの種類が増えたり、角度が広がったり、深度が増したりする、という動きと言えるでしょうか。
慰める、とか、気にするな、とかは、相手を傷つけてしまいます。
もし身近な人が悲しんでいたり、怒っていたりしたら
一緒に、それ以上に、悲しんで怒ってあげてください。