どの側面に注目するか（997/1000）

　イーロンマスク氏がTwitterを買収して、日本法人の社員さんも技術系以外は解雇されて、それ以降Twitterの表示に変化があった、というニュースがちらほら聞こえてきたり、そんなツイートを目にしたりしています。私自身はサードパーティのアプリを使っていて、自分がフォローしているアカウントのツイートのみ時系列に表示されるので、Twitter側のキュレーションには影響を受けていないのですが、さまざまなツイートを拝見していると、今まで表示されていた政治的、思想的に偏ったツイートや特定ジャンルのエンタメ、特定のものを叩くツイートなどが減った、という意見がありました。過去にはTwitterから盛り上がった運動を「世論」として政治判断につながったこともあるので、それも恣意的だったのでは？という議論もわき起こっています。

　このあたりのツイートを眺めていて、「どの側面に注目するか」は大切なことだと思いました。昨日の「違う価値観を知る、認める」ことにもつながりますが、「知る」機会はできるだけフィルターをかけない方がフェアではないかと思うのです。誰かのフィルターを通したキュレーションは、もうすでに偏っていますからね。また、拙著でも「いいことに注目する」というつよつよメソッドを紹介しましたように、基本的に人は見えている側面でしか物事を捉えられないということをうまく使っていきたいところです。つよつよメンタルのためには「いいこと、できたこと」に注目していくことが大切。世の中で起こっていることに関しては、自分の意見とは逆の人たちがきっといるだろうことに思いを馳せる、同意する必要はありませんが（自分事として悪影響がない限りは）存在を認めることが世の中の心理的安全性を高めることになると思います。Twitterの使い方としても、自分に合った意見を深めていきたい、争いは見たくないという人と、世の中のあらゆる出来事を見ていきたい人とでは、今回の変更が与える影響は違っているでしょうね。

　ある意味、冷たいと思われるかもしれませんけれど、自分事と他人事を切り分けられるようになることは健全に生きていくには必要ではないかと思うのです（私は性格診断みたいなものを試すと大体「スーパードライ」といわれます。コーチにとっては大切なことだと思っています）。

どこに光を当てるかで捉え方が変わりますね。というわけで、1000投稿まであと４つ！の記事でした

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@miikimiki3