北の富士さんのコラムから(下)
今日は本題。
お相撲の世界は伝統の世界ですので
昔の日本の美徳を受け継いでいるところが良いところです。
ですが、強くなりたいなら、脳みそ的にはよろしくないなあ、と思うことも
いくつもあります。
ひとつは、「謙虚であること」
これはとても素敵なことだと思います。
たとえば、おすもうさんは、土俵の上では勝っても負けても感情を出さないようにしつけられています。
勝ってもガッツポーズをしたり(たまに出ちゃう人もいますが)ピースサインをしたりはしません。
昭和のお相撲さんなんかの映像を見ていると「自分はまだまだです」としか言っていない。
日本の柔道なども、そうかもしれませんね。
ただ、謙虚であることと「できないことに目を向ける」ことは違いますよ、と
コーチ的には思います。
どういうことかというと・・・北の富士さんのコラムを見てみましょう。
[北の富士コラム]言うことなしの快勝に不満を述べているらしい御嶽海 それを言いたければもっと稽古をしたらどうか
北の富士親方が申し分ない相撲だ、と褒めているのに
当の本人は「あれがダメだ、これがダメだ」と不満を述べている、という話題です。
これは、相撲界全体で「謙虚が美徳」をはき違えているところがあるのではないかしら、と思うのです。
たとえば、千秋楽のパーティなどの壇上でマイクを向けられた若い衆は
「自分の足りないところを見つけて努力します」とかしか言いません。
個人的に「今場所はどこが良かったの」「何ができるようになった?」と聞くと
教えてくれます。
ガッツポーズやピースサインをしないことが謙虚なのか
できないことを反省するばかりが謙虚なのか
違いますよね?
できること、できたことに目を向けて、謙虚でいること
これは両立可能です。
これは成果を出すために、脳みそ的には必須の考え方です。
どうやって?
それはコーチングで考えていきましょう。スピーチなどにも役に立ちますよ。
横綱で、横綱を2人育てた北の富士さんのコラムから書いてみました。
昨日、「北の富士さんの解説は自由だ」と書きましたが
コーチングを受けておられる方って、どんどん自由になっていかれる気がします。
そりゃそうです。思い込みを外し続けているんですから。
書いた内容が消えたので、なんだか短くなってしまいました。
言い忘れがあれば、また。