「仮の安心」
人は原因がわかると安心する、と言われています。
たとえば
朝から晴れていて、明日もいい天気ですよ、と天気予報で言っていたのに
雨がだーだー降っていて、風もびゅーびゅー吹いています。
怖いねえ。なんなん?なんでなん?って思いますよね。
そこへ、あなたの職場の気象予報士(そんな人いる?)がやってきてこう言います。
「台風の進路が急に変わって、この辺りに近づいているんですよ」
なーんだそうなのか。ちょっと安心。
・・・しますよね?
でも、安心の後に用心しないと、危険度は変わらないですよね?
さあ早く帰りましょう。帰り道で食べ物を買って帰りましょう。
台風と言えば低気圧ですよね。
わたし今まであまり感じなかったのですが、
低気圧による頭痛、最近ちょっと影響が出るようになりました。あれは嫌なものですね。
みなさんTwitterなどで「頭が痛いと思ったら、やっぱり気圧が下がっている」とつぶやいておられます。
原因がわかって、ちょっとほっとしましたね。わからないままなら心配が続きますね。
病気じゃないから大丈夫、とか言わずに、さあ、無理をせずにゆっくりしましょう。
と、今は昔に比べて「原因」にアクセスしやすくなり
「仮の安心」を受け入れてしまう人が多いのではないか、と
先日、医師の友人と話しました。
彼いわく、情報のおかげで、その不調の原因は病気だと気づく人も増えたので
早く治療に入ることができるという面もあるとのことでしたが
病気ではない状態を表す言葉がたくさん作られていて
(最近はやりのHSPとか、繊細さんとか、腹よわさんとか)
それに当てはまるからほっとする、のは別にいいけれど
本人がなりたい自分になる、むしろ、なりたい自分をイメージすることまでを
止める呪いにもなるんじゃないか?と、わたしは思いました。
コーチングは治療するものではありません。
わたしは診断はできませんが、コーチの範疇ではない、という判断をした場合は
お医者様を訪ねてみるようにおすすめすることもあります。
それ以外は、コーチングでなりたいようになれますので、
一緒にたのしんでいきましょう。
ちょっと聞いておくんなせえ。
わたしのオーブン、同時に焼いたクッキーが色白からタヌキ色まで
こんなにムラがあるんです。どの色もそれなりに美味しいんですけど。
奥がタヌキ、とかいうわけでなく、なんだかなだらかーなグラデーションといいますか。
上に鉄の板とか入れたほうがいいんでしょうかねえ。鉄の板ってどこで売ってるのかねえ。