問題と自分
たまに、コーチをやっていて
気分が落ち込むことはないですか?お客様の苦しさに引きずられないですか?
なんて質問をいただいたりすることがあります。
確かに、カウンセラーやセラピストの中には、それが重荷になってつらい結果になる方も多くおられます。
ただ、コーチング(コーチ)はそもそものあり方がそれらとは違うので、
コーチは引きずられてなんかいられない、というのが正しいところかもしれません。
(コーチによって、また誰からどう学んだかによって色々だとは思うのですが・・・)
というのも、
お客様 / 問題 / わたし
の線引きができるようにトレーニングしたからだと思います。
もちろん、お客様のつらい、悲しい、苦しいお話を聞いて、きゅーっとお客様に入り込んで
そして、同じ場所にいる時間は必要ですけれど
その問題を一緒にどうにかするのがわたしの仕事です。
どうしたいか、を決めるのはお客様です
どうしたいかを見つけるお手伝いをして、そうなるための方法を組み立てるのが、わたしのプロフェッショナルなところですので
脳みその動きは、整理して、じゃあ、どうしましょうね、と。そちらに動くようになっています。
お客様とお会いしていない時も、お客様のお話の内容を思い返したり思考したりすることは多いですが
(といいますか、だいたいの時間はそのようにして過ごしています)
その時も、じゃあどうしましょ、という方向の思考なので、辛くなったり苦しくなったりはしません。
と書くと、なんだか冷たい人のようですね。
泣く人とともに泣きなさい、にはなれませんが(同じ場所にいるときは心の中で泣いているんだけど)
それが仕事なので、それがお役に立っているならいいじゃあないか、と思っています。
みんながみんな、そうなればいいとは決して思っていませんけれど
ちょっと転用して
ご自分と、その問題を分けて考える、ということを、頭の隅にでも置いておいていただければ
もしかしたら、今までよりも辛さが減るかもしれません。
問題を自分から切り分けてみる、そうすると、何か変わりませんか?