繊細さんは「いいところを見ろ」

何かに集中すると、雑念がなくなって、いい思いつきを意識することができる

というのはマインドフルネスや瞑想の原理原則なんですけれど

今、晩柑(大きい柑橘)を一心不乱に7個むいて、ひらめいてわかったことを書きます。

 

わたし、本名を三木未希(みきみき)と言いまして、結婚して姓が変わってこうなりました。

お仕事上は旧姓を通す方が便利だったりするので、最近は戸籍上のお名前を存じ上げない方も増えましたが

私はなんとなく、面白いやん!と思ったのと、実は戸籍上は三木未希なんですと後で言う方がカッコ悪いかな、と思ったので

お仕事ネームもガラっと変えた口です。

結婚当初にこう思えたので、原則として名前にコンプレックスはないのでしょう。

(めんどくさいことはある:何かしらのオンライン登録でたまに「本名を書け」「ニックネームは不可」と言われること。本名なのに!あと予測変換で三木と未希とみきとミキがごちゃごちゃになる:通じます?)

 

というのを前提にして。

やはり珍しい名前なので、名刺交換をしたり自己紹介をしたりすると

みなさん聞きたいことや、言いたいことが湧いてくるようです。

 

「本名ですか?」/そうですよー。

「かわいいー!」/ありがとう!

「ご両親は面白い方なんですね」/旧姓は山田なので普通だよ

「すっごい!初めて会いました」/やっぱり?!

「知り合いに〇〇〇〇という珍しい名前の人がいます。それ以上です」/そっか!

「うちの娘は■■なので、■■■■になる可能性が‥‥」/そう思ってたら、そうなるよ!

「みきみきさん、と呼んでいいですか?」/もちろん!

「結婚する時とまどいませんでしたか?」/付き合う時には考えたねえ。

「漢字にすると違和感ないですね」/そうなの!

などなど、おおむね「びっくりした!」をベースに、肯定的に思ってコメントをしてくださる方が多いと感じます。

そして、何かしらコメントをくださる方との方が、後々仲良くなれるなあなんて結婚して数か月で気づきました(と、結婚式の時に話しました)。

 

こういうコメントにプラスして

「大変失礼かと思うのですが、お聞きしていいでしょうか」とか

「お嫌だったら申し訳ないのですが」とか、前置きを付け加えてくださる方も多いです。

これ、今日のテーマはこれです。

 

人間の脳は思っている通りに動く、というのは脳科学の原則だそうで

たとえば「私はブスだ」と思っていたらブスになるような行動をとるし

「私はバカだ」と思っていたらバカの振る舞いをしてしまいます。

今やっているドラマだと「私はダメ男ホイホイだ」「自分は恋愛できない」と思っていると、という展開でしたね(中盤までは)。

同じように、

「名前のことを話題にするのは失礼だ」

「名前のことをいじられるのは嫌だ」

「同じことを何度も聞かれるとうんざりする」

と自分が思っているからこそ、先程の言葉がプラスされる。

 

というわけではないですよね。

そうです。これを気遣いと言います。

常識とか、マナーとか。現代社会にはそういうものがありますから、礼儀として一言添えてくださっているのです。

 

が、これが行きすぎていませんかね。

上の例くらいなら、気遣いやマナー、思いやりとして必要十分なレベルだろうとは思います。

が、人によって違いますから、必要以上に、より安全な方に振ってしまうってことはありませんか?

他者を思いやる、これはとても大切なことですが

思いやりすぎて、思いやりすぎて

穴ぼこ(嫌がられること、炎上など)を想定しすぎて、想定しすぎて

脳が思えば思うほど、必要以上に、本来の自分以上にどんどん繊細になってしまっていないかしら。

なんだかそういうふうに思ったのです。

 

お仕事上のやりとりやSNSでの発言など、

必要以上の気配りをしてしまいますよね。穴ぼこが怖くて。

これは成熟や洗練と非常に近いからこそ、見過ごされがちなのではないかと思います。

いいことだと錯覚しやすい。

 

だから「繊細さんは雑になれ」と言いたいわけではありません。

代わりに

「いいところを見ろ」と言います。

 

私の名前に対して何か言ってくださる方は、基本的に「すげえ!」「びっくりした!」からこそコメントをくれます。

それって、伝わるんですよ。ちゃんと伝わっています。

ああ、私に興味を持ってくれたんだ、心が動いたんだ。そういうことが伝わるからこそ

仲良くなれることが多いのです。

現に、名前関連で言われたことで唯一(たぶん)私が不快に感じたのは、こんなセリフでした。

 

「他人のお名前のことをいうのはとっても失礼だとはわかっているんですけれど、あなたのお名前、変よ。姓名が同じなんてダメ。下の名前(名の方ね)に『子』をつけなさい。つけなきゃダメよ」

 

いや、これ本当に言われたんですよ。仕事の懇親会の場とかだったと思います。

いくら丁寧な前置きをつけてくれていても「名前変ですね」「ダメですね」がベースにあると「むっ」とします。

 

こいつの名前は変だ。このままではダメだ。

さらに、いいところを見つけることができない、そう思ったら、黙っていたらいいんです。

「何もコメントしない」という選択肢が取れるなら、そうしましょう。

その前に、いいところを見つけられるようになりましょう。

 

もし黙っているわけにはいかない場合。つまり

何かの指導をする、フィードバックを求められる、という立場の時は

「大きく褒める→ちょっと指摘する→また褒める」という順番で指摘するといいです。

通称「昭和のハムサンドフィードバック」です(本当はハンバーガーフィードバックというと思います)。パンぶ厚めハムペラペラ、です。

 

この名前ダメさんの場合、どう言えば三木未希さんは「むっ」としないでしょうかねえ。

私が姓名診断みたいなのを受けに来た人なら、この人は「黙っているわけにはいかない」のでハムサンドで言うといいと思います。

でも単なる懇親会の行きずりの関係(言い方よ)ですからね。

きっとこの場合、黙っているのが正解。

コーチも同じですが、「コーチングを受けに来た人」以外にコーチングするのはマナー違反です。いくら「こうした方がいいのになあ」と思っても、何も言いません。微笑んでうなずいていると思います。

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すいかのカクテルです。

 

 

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